Q　自己破産すべきタイミングを教えてください。

 

 

　一般論としては、以下の状況の場合には自己破産を検討してもよいでしょう。

 

　① 返済が滞っている、給与の差押えを受けている

 

→　すでに借金の返済が滞っている場合は、自己破産を検討すべきといえます。借金の滞納を放置し続けると、債権者から訴訟や支払督促を提起され、給与等の財産を差し押さえられるというリスクがあります。できる限り早くご相談いただくことをお勧めいたします。

　また、すでに給与等の差し押さえを受けている場合は、これを止める必要があります。裁判所に自己破産を申し立て、破産手続開始決定が出されれば、差し押さえを止めることができますので、できる限り早く自己破産を申し立てることを検討すべきでしょう。

 

　② 毎月返済しているのに元本が減らない

 

→　毎月の返済の多くが利息の返済に充てられており、借金の元本がほとんど減っていないという場合、いくら返済を続けても、なかなか借金を完済する目途は立ちません。

　元本を減らすためには、毎月の返済額を増やすしかありません。返済額を増やす見込みがないようであれば、自己破産を検討すべきでしょう。

 

　③ 多くの借入先があり、自転車操業になっている

 

→　多くの金融機関や消費者金融から借り入れがあり、新たに借り入れをしては他の借入先に返済する、といった自転車操業の状態になっている場合には、利息や手数料の支払いばかりがかさみ、なかなか借金を完済する目途が立たないと思われます。このような状態になっている場合は、自己破産を検討すべきでしょう。

 

　④ 現在収入がない、あるいは、収入が増える見込みがない

 

→　→病気や事故など、何らかの理由で収入が途絶えており、今後も収入を得られる見込みがない場合、あるいは、現時点から収入が増える見込みがない場合には、やはり借金を完済する目途が立ちませんので、自己破産を検討すべきでしょう。