長期間返済しておらず、業者から訴えられていたケースで自己破産
債務整理の方法 | 自己破産 |
属性 | 30代男性 |
地域 | 埼玉県(越谷市・吉川市・松伏町) |
借金の理由 | 生活費 |
借入先の数 | 7社 ※税金を除く |
借金総額 | 約430万円 ※税金を除く |
債務整理後 | 0円(借金免除)※税金を除く |
事案の概要
Aさんは、かつて自分の夢を追いかけるためそれまで勤めていた会社を退職し、収入が途絶えてしまった時期があり、生活費のために各業者から借入れしていました。さらに、親族が他界し、Aさんは借金を相続することになってしまいました。
数年後、再びAさんは会社員として働き始めました。結婚し、子どもも生まれましたが、借金に関しては長らく放置していました。借金のことを知っていた家族から、今後の生活のことを考えてきちんと整理した方がいいとアドバイスされ、当事務所のHPをご覧になって相談に来られました。
解決に至るまで
Aさんが初めて相談に来られた時点で、借入先への最終返済から4~5年が経過している業者が複数ありました。最終返済から5年が経過すると消滅時効の可能性がありますが(時効の援用とは )、Aさんの場合は一部の業者からすでに訴訟提起されており、判決が確定していることが分かりました(Aさんは消滅時効が主張できませんでした)。
また、国民健康保険料を始めとする税金の滞納も80万円以上あったため、Aさんは自己破産の申立をすることにしました。
裁判所からは、返済できなくなってから自己破産の申立をするまで長期間経過していた点など、細かい指摘を受けましたが、弁護士がAさんにヒアリングした内容を適切にまとめ、報告書を提出しました。その結果、Aさんは無事に免責となりました。
なお、税金は免責とはなりませんので、Aさんは市役所と協議の上、分割払いしていくことになりました。
解決のポイント
・長期間返済を怠っていた場合でも、まずは弁護士に依頼することで通常、督促がストップするので、まずはご相談をお勧めします。
・弁護士が入ることで、適切な資料収集や裁判所への報告がスムーズにできた事案です。
(本件では裁判所から5年以上前に売却した自動車の資料の提出が求められ、弁護士主導のもとで証拠資料を収集しました。)
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