家族に内緒で任意整理を行った事例

1 事案の概要

札束の写真

 Aさんは、正社員として勤務しており、給与の一部をギャンブルにつぎこんでいました。しかし、負けが続きなんとかして負け分を回収したいとギャンブルに給与をつぎ込んだ結果、借金総額が約600万円にまで膨らんでしまいました。

 Aさんには、家族がいましたが、ギャンブルのことは家族に内緒にしていました。返済が厳しくなってきたため、当事務所に相談にみえました。

 

 

2 解決

 裁判所を表すイメージ画像借金の大部分の借入理由がギャンブルであり、破産免責の可能性が低かったため、個人再生または任意整理の方法を検討しました。このうち、返済総額が5分の1に圧縮される個人再生を選択することにしました。

 

裁判所に個人再生の申立をしたところ、家計の状況を厳しくチェックする必要があること、家計を管理している妻の協力がないと再生計画が順調に履行される見込みが乏しいことなどを指摘されました。Aさんは家族には内緒にしたいという強い意向がありましたので、再生の申立てを取り下げ、再度、任意整理で解決を図ることにしました。

 

 返済総額は個人再生に比して増えることになりますが、任意整理は裁判所を介さない手続ですので、比較的柔軟に解決が可能です。
 債権者(業者)6社に対し、5年間の長期分割を提案し、複数回の交渉を経て、最終的に和解が成立しました。

 

3 解決のポイント

解決のイメージ画像

 

 個人再生という裁判所を利用する手続きでの進行が難しい場合でも、経験のある弁護士がサポートすることで、任意整理に切り替えることで解決が図れ、経済的な再出発が可能となったこと

 

 

 

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