親族による使い込みをきっかけに借金が増え自己破産した事例
債務整理の方法 | 自己破産 |
属性 | 20代女性 |
地域 | 千葉県(松戸市・流山市・野田市) |
借金の理由 | 生活費 |
借入先の数 | 9社 |
借金総額 | 約250万円 |
債務整理後 | 0円(借金免除) |
事案の概要
Aさんは、親族から頼まれ、夫名義のクレジットカードを親族に貸してしまったところ、自動車の修理代や電気代の支払いなどに利用されていました。しかし、お金を返してもらうこともできませんでした。
次第に借金が増えていくと、今度はAさん名義で借入れを始めました。ほかにも、自動車ローンや夫名義の住宅ローンの返済があり、給与で生活費と返済資金を賄うことができなくなり、夫は任意整理することになりました。この時点では、Aさんは借入れを始めてから間もなく、弁護士に依頼はしませんでした。
しかし、夫の任意整理後も住宅ローンを始めとする返済額が大きく、家計は以前と厳しいままで、Aさんの借入れは増えていきました。とうとうAさんの返済が滞り始め、再び弁護士に相談に来られました。
解決に至るまで
Aさんは当初、任意整理で返済したいという意向がありましたが、体調不良により会社を退職したため、収入がなくなってしまいました。そこで、自己破産に方針変更し、裁判所へ申立しました。
裁判所からは、今後の生活をどのように再建していくかという点において指摘を受けました。自己破産の申立をすると、家計表(家計簿)の提出が求められます。Aさんの場合は、支出が収入を上回っている(少額でしたが)こと、光熱費の支払いがされていない点など、細かい指摘がありました。
弁護士とAさんで支出の項目を一つ一つ見直し、保険や携帯電話の料金プランなどできるところから改善し、裁判所に報告しました。 また、借入れ原因についても追及されたため、業者ごとの借り入れ状況を独自にまとめ、裁判所へ提出しました。 最終的に、Aさんは同時廃止で免責が許可されました。
解決のポイント
・自己破産した後の生活を見据え、家計の収支状況を見直しできたこと
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