Q会社が破産する場合、取引先が連鎖倒産する可能性があります。何か救済する方法はありませんか。
ある会社が破産すると、その会社の取引先(仕入先)は破産会社に対する金銭債権を回収できなくなるのが通常ですので、場合によっては取引先の連鎖倒産も生じかねません。
このような場合に備えるための制度として、
①経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)(取引先事業者が倒産した際に、中小企業が連鎖倒産や経営難に陥ることを防ぐための制度で、無担保・無保証人で掛金の最高10倍(上限8,000万円)まで借入れでき、掛金は損金または必要経費に算入できる税制優遇も受けらる。)、
②セーフティネット保証(経営安定関連保証)(経営の安定に支障をきたしている中小企業が市町村の認定を受けることで、一般保証とは利用できる保証制度)、
③経営環境変化対応資金(セーフティネット貸付)(社会的、経済的環境の変化などにより、一時的に業況の悪化を来している中小企業に対し、社会的要因等により企業維持上緊急に必要な設備資金及び経営基盤の強化を図るために必要な運転資金の融資を行うもの。)などがあります。
制度を利用するためには、それぞれ細かい要件が定められていますので、どの制度を利用するかは、各担当機関や顧問弁護士等に相談するとよいでしょう。
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