破産手続による資格喪失を避けるために個人再生を利用した事例

1 事案の概要

 Aさんはパチンコなどのギャンブルが原因で債務が膨らんでしまい、相談にいらっしゃいました。住宅ローンはなく、破産手続を申し立てるか、個人再生手続を申し立てるかが問題となりました。

2 解決

 Aさんは、警備会社で勤務していましたが、破産手続を選択すると、警備員の仕事ができなくなります。年齢も60代と比較的高齢であったことから、他の職業への転職が困難という事情がありました。  また、ギャンブルが原因で債務が膨らんでしまったことから、破産手続を行った場合に、免責が許可してもらえない可能性がある、という問題もありました。  Aさんが現在の仕事を維持することを強く希望したこともあり、個人再生手続の申立てを行い、最終的に、無事再生計画が認可されました。

3 解決のポイント

 破産手続により制限を受ける職業に就いているような場合、破産手続ではなく、再生手続を選択することにより、経済的再建を図るというケースも多くあります。

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