【弁護士監修】オンラインカジノで作った借金を根本から解決する方法

オンラインカジノと借金
 

オンラインカジノ(※日本国内で行う場合、賭博罪等の犯罪に該当します)で借金を抱え、「次こそ勝てば返せる」と考えてしまう自分に不安を感じていませんか。同じ悩みを抱える人は多く、反省しても再び手を出してしまうことは決して珍しくありません。
 
しかし放置すれば借金は雪だるま式に増え、生活や人間関係を壊してしまう危険があります。本記事では、オンラインカジノの危険性をわかりやすく解説し、根本的に借金問題を解決する方法をご紹介します。読めば、今すぐ取り組める第一歩が見つかるはずです。

 
※注意:オンラインカジノとよばれる海外の事業者が適法に運営しているサイトに、日本国内からアクセスして賭博(ギャンブル)を行うことは賭博罪、常習賭博罪に該当します。以下では、犯罪となるオンラインカジノで借金ができてしまった方について記載します。
 


 

1. オンラインカジノの借金が危険な理由

「オンラインカジノをするために借金をした」という人は少なくありません。令和6年度に公表された警察庁委託調査研究では、オンラインカジノが原因で消費者金融や家族などから借金をした経験がある人の割合は46.2%にのぼると報告されています。*これは、利用者のおよそ半数近くが借金に直結していることを示しています。
オンラインカジノは仕組みそのものが借金を増やしやすく、さらに法的リスクまで背負う可能性があります。ここでは、その危険性について詳しく解説していきます。

 

*参考:株式会社シード・プランニング|オンラインカジノの実態把握のための調査研究の業務委託報告書
(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/onlinecasino/jittaityousahoukokusyo1.pdf)

 

理由① オンラインならではの借金が膨らみやすい条件

オンラインカジノで借金が増えやすいのは、いつでもどこでも利用できる手軽さにあります。24時間アクセスでき、スマホ一つで簡単にプレイできるため、自制心が弱まった瞬間に高額な賭けに走ってしまうのです。さらに、オンラインカジノでは、クレジットカード*や電子マネー、仮想通貨など多様な入金手段が整っています。現金を持ち歩かなくても無制限に利用できてしまうため、支出の実感が薄れ、借金が膨らみやすい環境となっているのです。結果として、気づかないうちに数十万から数百万円規模の借金に膨らんでしまうケースがあります。

 

*クレジットカードでオンラインカジノを利用しないように各カード会社から注意喚起がされています。

参考:イオンカード|オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です。
(https://www.aeon.co.jp/information/2025/04_onlinecasino/)

 

理由② 勝ったときの記憶が忘れられない

オンラインカジノで借金を抱えてしまう大きな要因のひとつが、過去の勝利体験です。一度でも大きく勝った経験があると、その高揚感が強く記憶に残り、「もう一度あの感覚を味わいたい」という欲求が理性を上回ってしまいます。実際には負けが続いていても、「次こそは勝てる」という誤った期待につながり、やめられなくなるのです。こうした心理作用が依存を深め、結果的に借金を重ねるリスクをさらに高めていきます。

 

理由③「やめたい」と「続けたい」が共存する矛盾

オンラインカジノに依存してしまう人の多くは、「もうやめたい」という気持ちと「まだ続けたい」という気持ちを同時に抱えています。借金や生活への不安から本当はやめなければならないと理解していても、「次は取り戻せるかもしれない」という期待を捨てきれないのです。この矛盾した感情こそが、オンラインカジノの怖さです。そして、この状態が長引けば長引くほど、借金の問題は深刻化していきます。

 

理由④ そもそもオンラインカジノは違法である

さらに深刻なのは、オンラインカジノ自体が日本国内では違法(犯罪)である点です。近年では芸能人がオンラインカジノの利用で賭博罪の成立の被疑事実で逮捕されたことが報じられ、違法性が認識されるようになりました。借金を抱えながらプレイを続ければ、経済的な問題だけでなく刑事罰を受けるリスクまで背負うことになるのです。借金を返すどころか、社会的信用を失い、家族や職場に大きな影響を与えてしまう危険性があります。
 
日本では合法的に運営されているオンラインカジノは存在せず、多くは海外の事業者による運営です。一見普通のオンラインカジノでも「出金ができない」などのトラブルもあります。借金を抱えたままこうした違法業者に巻き込まれれば、返済どころか資金そのものを失い、二重三重の被害を受けるリスクさえあるのです。

 
参考:政府広報オンライン|オンラインカジノによる賭博は犯罪です!広告・宣伝することも禁止に
(https://www.gov-online.go.jp/article/202411/entry-6786.html)
 

2. 目を覚まそう|一発逆転で借金を返すのは非現実的

納得する男性
 

「もう一度大きく勝てば借金を返せるかもしれない」と信じて、オンラインカジノを続けてしまう人は珍しくありません。しかし、その考えは現実的ではなく、借金を減らすどころか悪化させる大きな要因になります。ここでは、なぜオンラインカジノで借金を抱えることが非現実的なのかを具体的に見ていきます。

 

1 還元率とハウスエッジの仕組みを理解する

オンラインカジノは一見「勝てるチャンスが多い」ように見えます。たとえば、日本で認められている公営ギャンブルである宝くじの還元率は令和6年で46.5%、*それに比べてオンラインカジノの還元率は90%を超えると言われており、数字だけを比べると非常に魅力的に映るでしょう。実際に、オンラインカジノをプレイする理由として「配当金・勝利金が魅力的(勝ちやすいから)」と答えた人は全体の29.4%にのぼると報告されています。*
 
しかし、高い還元率が設定されているとはいえ、必ず「ハウスエッジ(運営者側の取り分)」が存在するのです。これは運営側が必ず利益を得られる仕組みであり、プレイヤー全体で見れば必ず損をする人が出ます。短期的に勝てることがあっても、それを繰り返して借金を返済できるほどの成果を出すのは現実的に不可能に近いのです。

 
*参考:宝くじ公式サイト|収益金の使い道
(https://www.takarakuji-official.jp/about/proceeds/top.html)
*参考:株式会社シード・プランニング|オンラインカジノの実態把握のための調査研究の業務委託報告書
(https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/hoan/onlinecasino/jittaityousahoukokusyo1.pdf)
 

2 借金返済のためにさらに賭けてしまう悪循環

借金を返すためにギャンブルを続けると、冷静な判断を失いやすくなります。「ここで勝てば返済できる」という強い思いが、通常より大きな賭けに出てしまうのです。返済資金を増やそうと大勝負を繰り返し、数十万円どころか数百万円の借金へと膨らむケースも考えられます。借金を減らすつもりが、より深刻な泥沼に足を踏み入れることになるのです。

 

3 社会的信用の失墜や法的トラブルといったリスク

「借金を返したい」という思いからギャンブルを続けても、最終的に返済不能に陥れば信用情報に傷がつきます。その結果、ローンやクレジットカードが使えなくなり、経済的信用を大きく失ってしまいます。さらに、オンラインカジノを日本で利用することは違法とされているため、場合によっては刑事罰の対象となるリスクも否定できません。一発逆転を狙う行為は、経済的にも社会的にも危険を広げる結果にしかならないのです。

 

3. オンラインカジノで作った借金問題を根本から解決するためにできること

前を向く人々
 

借金を返すためにオンラインカジノを続けても、問題は解決せず悪化する一方です。本当に必要なのは「やめる勇気」と「借金を整理する行動」です。ここでは、オンラインカジノで作った借金を根本から解決するために実践できる具体的な方法を紹介します。

 

STEP① オンラインカジノを止めるための具体的な対策

借金解決の第一歩は、オンラインカジノを完全に止めることです。しかし、自分の意思だけでやめるのは容易ではありません。「やめたいのにやめられない」場合は、専門窓口を活用し、第三者の支援を受けることも有効です。借金を本当に解決したいのであれば、まずはオンラインカジノとの決別が不可欠です。

 

STEP② 借金の現状を整理し返済可能性を把握する

次に欠かせないのは、自分がどれだけの借金を抱えているのかを正確に把握することです。借入先・残高・利息・返済期日を一覧にして「見える化」すれば、返済が可能かどうかを客観的に判断できます。これをしないまま「なんとなく返せそう」と思い込んでいると、気づいたときには返済不能に陥っているケースも少なくありません。現状を正しく整理することが、最適な解決手段を選ぶための土台になるのです。

 

STEP③ 弁護士に相談して借金解決のプロセスを始める

借金を根本から解決したいなら、弁護士に相談することが最も効果的です。弁護士に依頼すると、債権者(貸金業者等)への受任通知によって取り立てや督促が止まり、精神的な負担を大きく軽減できます。さらに、任意整理・個人再生・自己破産といった複数の選択肢から、自分の状況に合った手続を提案してもらえるため、現実的で持続可能な返済計画を立てることが可能になります。
 
「周囲に知られたらどうしよう」と不安で相談をためらう人も多いですが、弁護士に相談することで秘密を守りながら解決できるケースもあります。安心して借金解決に取り組む環境を整えられることも、専門家に依頼する大きなメリットといえます。

 

4. オンラインカジノで作った借金を解決する3つの方法

オンラインカジノで膨らんだ借金は、自力で返済しようとしても現実的には困難なケースが多くあります。そのため、債務整理の手続を利用することが、解決への近道となります。ここでは、弁護士を通じて行える代表的な3つの方法を紹介します。

 

解決方法① 個人再生|大幅に借金を減額して生活を立て直す

個人再生は、裁判所を通じて借金の総額を大幅に減額し、原則3年(最長5年)で分割返済する制度です。数百万円単位の借金でも返済可能な額まで抑えられる可能性があります。そして、個人再生の特徴は借金の理由を問われない点にあり、自己破産と異なる大きなポイントです。いわゆる「浪費・ギャンブル」にあたるオンラインカジノで高額な借金を抱えてしまった人にとって、生活基盤を維持しながら再スタートを切れる有効な手段といえるでしょう。

 

解決方法② 自己破産|借金をゼロにして再スタートする

自己破産は、裁判所に申立てを行い、借金の返済義務を免除してもらうための手続です。財産の一部を失う可能性はありますが、借金の金額が大きく返済の見込みが立たない場合には、人生を立て直すための最後の手段となります。
 
自己破産には、免責不許可事由が定められており、オンラインカジノなどギャンブルが原因で多額の借金を行った場合は、免責不許可事由に該当するため免責が得られるか問題になります。
 
もっとも、オンラインカジノによる借金であっても、本人の反省や事情の説明を行うことで「裁量免責」が認められるケースもあります。このような場合、弁護士に相談してサポートを受けることで、安心して手続を進められる可能性が高まります。

 

当事務所の解決事例

 

解決方法③ 任意整理|利息をカットし返済を現実的にする

任意整理は、裁判所を介さずに弁護士が債権者と交渉し、利息や将来の遅延損害金をカットしてもらう手続です。毎月の返済額を減らし、3〜5年で完済できるよう計画を立てることが多いです。家族や勤務先に知られるリスクも低いため、秘密を守りながら借金を整理したい人に向いています。

 

5. よくある質問とその回答

FAQ
 

オンラインカジノで借金を抱えてしまった人からよく寄せられる疑問をまとめました。

 

オンラインカジノで作った借金は返済義務がありますか?
はい。たとえ海外サイトの利用であっても、クレジットカードや消費者金融から借り入れたお金には返済義務が生じます。

 

オンラインカジノの借金をクレジットカードで返済し続けても大丈夫ですか?
カードのキャッシングやリボ払いを利用して一時的に返済しても根本的な解決とはなりません。自転車操業は長続きせず、かえって返済不能に陥るリスクが高いです。

 

返済できない場合はどうなりますか?
返済が滞ると遅延損害金が加算され、負担がさらに大きくなります。長期にわたって返済できない状態が続けば、訴訟を起こされる可能性も否定できません。返済の見通しが立たない場合は、放置せずに早めに専門家へ相談することが解決への第一歩となります。

 

返済が遅れたときに自宅へ取り立てに来ますか?
貸金業法などの規制により、正規の貸金業者が自宅に押しかけて取り立てに来ることはないとはいえませんがほとんどありません。ただし、督促の電話や郵便物が届くことはあるため、放置せずに対応することが重要です。

 

勤務先にオンラインカジノの借金が知られることはありますか?
一般的に、勤務先に直接連絡がいくことはほとんどありません。ただし、裁判を経て給与の差押えが行われた場合には、会社を通じて手続が行われるため、知られてしまう可能性があります。

 

家族に内緒で借金を整理できますか?
任意整理は裁判所を通さずに債権者と直接交渉を行うため、家族に知られる可能性は比較的低いといえます。一方で、個人再生や自己破産の場合は裁判所を介する手続となり、家族の協力が一部必要となるケースもあります。
コラム:自己破産した場合の家族への影響は?大切な家族を守るポイント

 

借金が数百万円あっても解決できますか?
個人再生や自己破産といった法的手続を利用すれば、数百万円規模の借金でも大幅に減額されたり、免責を受けられたりする場合があります。借金の金額が大きいほど解決には専門的な判断が求められるため、早めに弁護士へ相談することが安心につながります。

 

オンラインカジノで作った借金は破産しても免責されますか?
オンラインカジノによる借金は浪費と判断されるため、免責不許可事由に該当します。ただし、裁判所の判断で免責が認められる「裁量免責」という制度があり、事情を丁寧に説明したり、反省の姿勢を示したりすることで免責が許可されるケースも少なくありません。その際には、弁護士のサポートを受けることで適切な対応が可能になります。

 

6. まとめ

オンラインカジノは24時間利用でき、匿名性も高いことから借金が膨らみやすく、さらに違法性まで伴う危険なサービスと言えます。借金返済を目的にプレイすると「次こそ勝てる」という誤った心理に陥り、返済どころか負債を増やしてしまいます。一発逆転で借金を返すことは非現実的であり、社会的信用の失墜や法的トラブルへと発展するリスクを伴います。
 
借金問題を根本から解決するためには、まずオンラインカジノをやめ、現状を整理し、弁護士に相談することが不可欠です。債務整理の制度を利用すれば、借金を大幅に減額または免除し、安心して再出発することが可能になります。

 

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この記事の監修者

弁護士 黒澤 洋介

注力分野:管財事件、個人破産、個人再生(個人再生委員含む)

弁護士 黒澤洋介

茨城県出身。横浜国立大学法科大学院卒業。埼玉弁護士会所属。

コメント:
近年は、裁判所から選任される破産管財人としての職務も多く、多方面で経験を積んでいます。法人破産などの中・大規模案件は所内でチームを作り、複数名の体制で対応することも可能です。まずはご相談ください。